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面白いなら、なんでもいいじゃない。

理系ライター。本職は地味な研究職だけど、文章を書くことが好きな理系女子が、面白いと思ったこと・好きなことを綴ります。

舞台挨拶付き『ぼくのおじさん』を観てきたよ。

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『ぼくのおじさん』

評価:★★★★☆

監督:山下敦弘

原作:北杜夫

 

あらすじ

小学生のぼくの家に居候しているおじさんは、哲学者でかなりの変わり者。そんなおじさんが見合い相手の美女に一目惚れをするが、その美女は祖母のコーヒー農園を継ぐため、ハワイへ行ってしまう。おじさんとぼくは、なんとかハワイに行こうと企むが、、、。

 

舞台挨拶

舞台挨拶付きだったので、映画を見る前に、山下監督、松田龍平さん、大西利空くんの15分程度の軽いトークショーがありました。

とにかく利空くんの受け答えがしっかりしてること!!アナウンサーの方が「ハワイはどうでした?」と尋ねると、瞬時に「すごく楽しかったです!」とはっきり答えていました。オーディションで役を勝ち取っただけありますね、、お受験も難なくこなせそうな賢い利空くんです。

 

一方、龍平さんは、「松田さんはどうですか?」と聞かれると、数秒間があって、「えぇっと、、、そうですねぇ、、、」から会話が始まります。めちゃくちゃ時の流れがゆったりしてる方でした。ちょっと変でもかっこいい、龍平さん。その個性すばらしいです。

話を頂いた時、おじさんを演じるのは難しいと思った。

そんな龍平さんですが、この映画について意見を問われると、

話を頂いた時、おじさんを演じるのは難しいと思った。この映画は、特に大きな事件が起こるわけでもないけれど、物語は確実に進んでいく。原作の話し言葉は現代と異なっていたから、どこを変えてどこを変えないか、何を落とし込むのかを監督と沢山話し合った(私の独断的要約)」と、真面目におしゃっていました。

山下監督は、ちょいちょい会話のフォローをしていて、とてもコミュニケーション能力が高い方なのだと感じました。

 

流れる空気は原作と一緒!ストーリーは追加されてた。

原作を読んでからの映画鑑賞です。原作と同様に、松田龍平さん演じるのおじさんのクズさw加減がすばらしく、期待を裏切りません。小学生のぼくとその妹に馬鹿にされると張り合ってしまうし、週刊漫画をお金すらもったいないから、ぼくに無理やりカンパさせて買って来てもらう。ハワイに行くにも、働いてお金を貯めようとせず、懸賞に当選して行く気満々。

こんなダメな人間に私はなりたい。と思ってしまうほど気持ちの良いクズっぷりです。

でも、そのダメさ加減は規則性があって矛盾がないから、全然イラッといません。そして、なんだかかっこよく見えてしまします。

 

「しっかりしなさいよ!」ぼくがおじさんを叱るシーンが面白い。

寺島しのぶさん演じるぼくのお母さんが、おじさんを叱るのをいつも見ているせいか、ぼくもおじさんを叱るのが様になっています。でもビジュアル的には違和感があって、そのアンバランスさが面白かったです。宮藤官九郎さん演じるぼくのお父さん(おじさんの兄)とおじさんが、ビジュアル的に本当に兄弟みたいでしっくり来ました。

 

ハワイの、青い空、緑生い茂るコーヒー農園などの風景もとても魅力的な映画でした。